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■元米と書く理由
現在、日本には300種類以上のお米が存在します。
日本で本格的な米の品種改良が始まったのは、明治36年(1903年)のことです。
近代国家への道を歩み始める過程で、農作物の生産力の増大が重要課題となり、その年、国立の農事試験場で品種改良に力を入れる方針が定められたのです。
1956年(昭和31年)にコシヒカリが誕生して以来、甘味・粘りを追求した品種改良されたお米が広がってきました。
品種改良には、異なる稲の種類の雄しべと雌しべを人為的に受粉させ掛け合わせる「交配」の技術が用いられていました。
しかし、これでは時間がかかってしまう。
1990年代に入ると、確実に効率よく品種改良を行う方法として、化学の力を用いたり、もしくは有用な遺伝子だけを分析の上、新しい品種を作るという、特殊技術が適用されるようになりました。
中には放射線や化学薬品などを使って、人工的に突然変異を起こして創りだされた品種もあるのです。
様々な害虫に強く、甘みや粘りを増やすために品種改良されたお米はもはや孤児になっており、過保護でなければ育たなくなっているのです。
わたしたちは、外食などで知らないうちにひ弱な米や種が取れない「F1種」まで食べさせられている事をご存知でしょうか。
『蒼の元米』は、野性味が強く生命力が強いお米です。
そして何百年にも渡ってその性質を保ち続けてきた品種になります。
これは別名「在来種」「固定種」とも言います。
日本古来より存在していた元々のお米という意味を込めて、『元米』と名付けました。
この品種は、在来種である「あさひ」のこどもで、「あけぼの」と言います。
岡山駅から車で3時間程かかる山奥の限界集落の棚田で栽培されています
本当の無農薬米はそうした環境でないと無農薬栽培とは言えません。
例えば、隣の稲田で農薬を使っていれば、その影響受けますし、水にも影響は及びます。
限界集落の棚田で育成することで、農薬の影響から完全に逃れ、最もキレイな一番水を使って育成する事ができるのです。